ミレット・スタイルの目指すところ

【温故知新】

わたくしが生まれた昭和37年は日本が高度成長期で、まだ家庭にテレビや冷蔵庫や洗濯機(三種の神器と言っていました)がない時代に幼少期を過ごしました。 我が家にテレビが来たときには(さも有名な芸能人が来たような表現ですが、今では当たり前のテレビや電話が珍しい、そのような時代でした) 毎日ご近所の子供たちのたまり場になってテレビの画面に釘付け状態で眺めていたことを思い出します。 比較的早く設置した固定電話は、掛けたい友人宅に電話がないから結局どこにもかけられない・・・。そんな時代の食卓は、お母さんやおばあちゃんの手料理が並んでいて、お腹が空けば我慢するか、お味噌をつけた食べていたものです。そう、 日本の国そのものが貧乏だったんですね。

でも、みんなが幸せそうでした。 アトピーや喘息、花粉症などアレルギーで苦しんでいる子供もいませんでした。 ウツで悩んだり、自ら命を絶つ人もいませんでした。 いじめや暴力で悩んでいる子供もいませんでした。 強いて言うならば小学校時代、同級生のN君がお給食のパンを隠して学校全体が騒然となったくらいです。今となれば、良い思い出ですね。

【地震・雷・火事・おやじ】

 家庭においては、お父さんが一生懸命に働いてきてくれたおかげで美味しいものが食べられて、きれいなお洋服が着れる楽しみでした。 だから、お父さんは偉かったんです。 お母さんにワガママを言うと「お父さんにいいつけますよ」と言われると一気にいい子になってしまう・・・ そして、学校から帰宅すると「ただいま~」「おかえりなさ~い」と温かく迎えてくれるお母さんが居ました。 お父さんの毎月お給料日にはオシャレをして家族でお寿司屋さんの個室でお寿司やお鍋をいただく。月に一度の贅沢です。 そんな光景は、我が家に留まらずどんな家庭にもあったことだったように思います。

また食卓では、テレビを消しトイレは事前に済ませ、迷い箸やくわえ箸などなど厳しくしつけられながらも、家族全員で食卓を囲んで食べた思い出がたくさんあります。

【食品添加物大国日本】

 今の日本は、どうでしょうか・・・いつでもどんなときにも好きなものを好きなだけ食べられる誠に便利な国になりました。 そして、コショク(個食・孤食・小食・子食・粉食)の時代といわれて久しくなりました。 食べることに便利を求めるようになってから、家庭の食卓が変わり、家族の在り方も変わってきました。 また、お父さんの威厳はどこへ行ってしまったのでしょう・・・ わたくし達が子供のころには考えも及ばない事件があまりにも多すぎて少し古い事件は忘れ去られてしまう時代に・・・ 自殺者の増加、難病、ウツ、アトピー、ぜんそく、・・・むしろ健康な人を探すのが難しい時代へと成り下がってしまいました。

そして、ここ数年増え続けている子供への虐待や育児放棄には目を覆うばかりです。 子供を部屋に残したまま若いママは遊びに翻弄し、一方では躾と称した極度の体罰。 毎年夏になりますと増えるのが、車に子供を放置したまま親はパチンコに興じ、脱水症状をおこして亡くなる事故が後を絶ちません。 なぜこんなことが起こる時代になってしまったのでしょうか・・・ より豊かさと便利さを求めた結果、お母さんの手料理が少なくなり、既製品(冷凍食品)やコンビニ弁当で済ませる時代へと変わってきました。 その結果、「安ければいい」「便利だから・・・」という理由で、食品添加物や化学薬品の摂取量が多くなりました。 その量は、一人の一年間で3~4㎏摂取しているとも言われています。 食品添加物や化学薬品の弊害については、専門の書籍もありますしネットでも知ることが出来る便利な時代にもなりました。

つまり、食品添加物や化学薬品の怖さは、どなたでも知ることが出来るのです。 しかしながら、簡単に得られる情報でさえもそれ自体を知らない人が多いという事実を目の当たりにしています。 突き詰めて考えてみますと、無添加の手作り料理を知らない化学薬品や添加物の食宅で育った世代には仕方のないことかもしれません。 だからといって、ここで諦めないのがミレット・スタイルの人見惠子でございます。

【ミレット・スタイルに出来ること】

 ミレット・スタイルのお教室では、グルメを目指すのではなく日本人としての食生活にすることで病気になりにくい体質へと生まれ変われる指導をさせていただいております。 たとえば、「活きた食事」※を摂ることで活気あふれる生活を送ることができ、免疫力を高めアレルギーやウィルスに負けない体質に変わることが出来るのです。

また、感情の起伏が激しかった人が心穏やかに過ごすことが出来るようになります。 駄々をこねて仕方がなかったお子さんが、半年もしないうちにとっても落ち着いた聞き分けの良い子供に変わったという生徒さんもおります。 なぜでしょうか・・・正しい食事を摂るようになり大人である親が精神的にも落ち着いたので、それを察知した子供も落ち着いてきたのです。

更には、うつ病で悩む人に「活きた食事」を摂っていただくことで、症状は改善されていきます。 日々の料理教室などで、日本人としての正しい食生活を伝え共に実践し、翌日の快調を体感することで「食」の大切さを理解していただいています。 1人が2人に、2人が8人に、8人が16人に・・・この積み重ねがやがて大きな輪となり「日本人としての食卓」を囲む国へと変えていきます。 ※「活きた食事」とは・・・玄米や大豆、粟、ひえなど蒔けば芽の出る雑穀を摂ることを示します。

【ミレット・スタイルのビジョン】

育児放棄や虐待を受けた子供たちを引き取る施設を作ること。これがミレット・スタイルの目指すところの一つです。 毎食の料理は、年長の子供たちと一緒に作り食の大切さを学んでもらいます。 保健所に保護されて数日内に命を落とさなければならない犬を引き取り、子供たちに面倒をみてもらい命の大切さを養ってもらいます。 年長さんはいつしか施設を卒業しなければなりません。

お給料日前に、手許に200円しかなかったならば200円はしない大根を一本買って 1品/大根の味噌汁 2品/大根ステーキ 3品/大根餅 4品/大根の漬物 食卓には200円以内で4品のおかずを並べることができます。これが本当の自立ですね。しかし、このような知恵がなければコンビニのおにぎりとカップラーメン・・・でも200円では買えません。

虐待を受けた子供が大人になり、親になればまた虐待をする可能性は高くなります。 虐待をする親はまたその親から虐待を受けていた場合が多いので、その負の連鎖はその世代で止めなければなりません。 日本人としての正しい食について学んだ子供たちは虐待をする大人から愛情を与える大人へと成長することが出来るのです。 さらには、虐待や育児放棄をした親とも真剣に向き合い、食を通して考えを正していただきます。 食を変えれば性格も考え方も変えることが出来るのです。

贅沢ではないけれど心豊かな食卓に囲まれた明るい家庭になっている・・・これがミレット・スタイルの望む家庭の在り方です。